コロナと呼ばれる新型肺炎の世界的な蔓延により、私たちの暮らしは大きな変化を強いられています。
当たり前だった暮らしは終わり、新しい価値観の始まりがきたのです。
パラダイムシフト(英: paradigm shift)とは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/パラダイムシフト
緊急事態宣言によって変わったこと
緊急事態宣言の発令により、暮らしはどのようにかわったのでしょうか。
衣食住、仕事、学業の5つの方面から考察します。
「衣」
自粛により家での生活時間が増えることで、体を締め付けない楽なスタイルの需要が増えています。
テレワーク会議で、下半身がパンツ一丁だった動画がニュースになっていましたが、ボトムスは伸縮性のある楽なものが人気があるようですね。
リアル店舗での営業ができないため、オンラインでの販売が活性化。
トップスは比較的通販需要が増加傾向にあります。
テレワークに切り替わり、通勤よりもカジュアルで家着よりもカッチリしたスタイルを新調する動きがみられます。
ただし、どの店舗もオンライン頼みであるため、競争が激化していることは確かです。緊急事態宣言中は送料無料や思い切ったセールを開催するオンラインショップがよく見られるようになりました。
「食」
Stay Homeと世界中で呼びかける中、飲食店の利用が明らかに減りました。
家で食事を準備する機会が圧倒的に増え、学校や幼稚園の休校により、
子ども達も家の食事の回数も増えました。
飲食店が苦肉の索でテイクアウトの食事を販売する一方で、
スーパーはひと家族あたりの買物量が増え、会計のレジが長くなってしまいました。
感染のリスクも高くなり、レジでの感染防止が問題視されています。
「住」
滞在時間が増えたため、より快適な住環境にしようとインテリアの買替えや断捨離のブームが再熱しています。
インテリア業界は業績が好調なところも多くあります。
家族が多い方は、個人的スペースの確保や1人になる時間を積極的に取らないと
ストレスを溜める傾向にあるようです。
「仕事」
自粛要請でテレワークによる仕事が一気に加速しました。
通勤や会議の必要性が改めて考え直され始めています。
時間をかけて人が集まる必要があるのか、あえて密集した都市部で仕事をする価値があるのかを問われ始めています。
「学業」
当初は子どもの感染リスクは低いとされていましたが、急遽撤回。
学校・幼稚園も一斉休校が続いています。
現在再開のメドはたたず、日々の教育は家庭に丸投げされた状態となっていて、
海外のようなオンライン授業の全国的な普及が必要とされています。
子どもたちは日常でストレスを溜める傾向にあり、目に見えない不安とどう向き合っていくか心のケアが課題です。
ウィズコロナへのシフト
緊急事態宣言からの変化に加え、これから私たちはどんな世界で生きていくのでしょうか。
これから起こり得るイベントや情勢を考察してみましょう。
「経済」
2020年秋〜冬に向けて、多くの企業や産業が淘汰される可能性があります。
世界は大恐慌の時代へと突入。
アルバイトや契約社員のリストラや、会社員ですら安定は見込めないでしょう。
失業者が増える中で、どうやってどのような仕事に就くのか一人ひとりが知恵を絞る必要があります。
「都市機能」
感染が拡大したことで、人口密度の高い都市にメリットがあるのかを考え直した人も多いかもしれません。
テレワークが急速に拡大したことで、都市でなくてもネット環境のある広大な田舎で過ごしながら働くという方向へシフトする方も増えそうです。
「産業」
旅行、ホテル、航空、飲食、対面式のサービス業などが危機的状況に陥ります。
逆にインターネットを駆使した業界は、個人・法人関係なく成長を遂げます。
5Gの導入により、オンラインゲームや動画配信もさらにパワーアップするでしょう。
「収入」
不景気により、平均年収が下がるでしょう。
失業者が増えることで、ベーシックインカムが失業保険になる方も。
お金が無くても楽しめる価値観が新たに産まれる可能性があります。
「幸せ」
沢山持つことや、新しい物を常に取り入れる消費主義に幸せを求めていた傾向が一旦止まります。
オリンピック開催に伴い、建前上で宣言していた「サステナブル」な暮らしを実行することになります。
サステイナブル(英: sustainable)とは、人間の活動が自然環境や資源に悪影響を与えず、
https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%96%E3%83%AB
かつその活動を維持できるさまを表す言葉。
「持続可能」と言い換えることが多い。
コロナ以前から地球が悲鳴をあげていたことを再認識し、自然と共存する生き方が進むでしょう。
見直されるのは、心も体も健康的な生活。
真心の感じるものやこと。
死を意識することで、限られた時間をいかに生きるかを大切にするかが重んじられます。
コロナによってもたらされた、私たちの価値観への変化。
それでも私たちは、生きていきます。
個人個人が受け止め、幸せを感じられる人生を再設計していきましょう。
そして終息した時に、世界中が笑顔でもう一度つながれますように。
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